もしあなたの前に、世界一の英語講師が現れて、
2時間まるごと、あなたのためだけに授業してくれるとしたら
しかもそれが、ものすごく分かりやすくて、感動するほど納得できて、
あなた専用にカスタマイズされた“神授業”だったとしたら、
英語、すぐに話せるようになると思いますか?
たしかに、ヒントは得られるかもしれません。
発音のコツ、学習法、リスニングの鍛え方。
「なるほど!」と思う場面はたくさんあるでしょう。
でも、おそらくその授業のあと、
あなたが急に英語ペラペラになることはありません。
◆なぜ?それは「処理能力」の問題
理由はひとつ。
私たちの脳には「処理できる情報量」に限界があるからです。
どれだけ優れた指導者に教わっても、
一度に全部の情報を吸収することはできません。
これは「才能」や「やる気」の問題ではなく、
人間の仕組みそのものです。
だから、英語が話せるようになるには、
「魔法の授業」を受けることではなく、
“継続して取り組める形にすること”のほうがずっと重要なんです。
◆「最強の学習法探し」で迷子になってない?
英語学習者の多くが、最初に陥る落とし穴があります。
それが、「最強の方法探し」です。
- 「リスニングから始めるべき」
- 「シャドーイングが最強」
- 「英語は聞き流しでは身につかない」
ネットやSNSには、いろんな意見があります。
そのどれもが一理あるように聞こえますし、実際に効果的な方法もあります。
でも、一番大事なのは、
「あなたが続けられるかどうか?」です。
どれだけ科学的に正しくても、
3日で挫折するなら意味がありません。
◆ダイエットと英語は似ている
英語学習って、実はダイエットにすごく似ています。
たとえば、あなたの前に…
- カリスマトレーナー
- 最新のトレーニング器具
- 栄養士監修の完全な食事プラン
……が全部そろっていたとしても、
それを「1週間だけやってやめる」なら、結果は出ませんよね。
逆に、もっとシンプルに、
- 少しずつ運動する
- 間食を減らす
- 甘い飲み物を控える
そんなことでも“続ける”ことができれば、ちゃんと成果が出るんです。
英語もまったく同じ。
続けられる形にすることが、何よりも大切です。
◆なぜ多くの人が“継続できない”のか?
では、なぜ私たちは続けられないのでしょう?
答えはシンプル。
一度にやろうとすることが多すぎるから。
いきなり長文を読もうとしたり、
ネイティブのスピードで聞き取ろうとしたり、
単語帳を1日100個覚えようとしたり。
それ、脳がパンクします。
実際、心理学でも
「人間のワーキングメモリ(短期記憶)の限界は7±2個」
と言われています。
つまり、いっぺんにあれこれ詰め込んでも、
結局ほとんど忘れてしまうということ。
◆だからこそ「チャンク」で覚える
ここで登場するのが、チャンク(chunk)という考え方です。
チャンクとは、「意味のかたまり」。
英語を1語ずつバラバラに覚えるのではなく、
“意味のあるセットごと”に覚えるやり方です。
たとえば:
I was wondering if you could tell me how to get to the nearest train station.
これを1語ずつ見ていたら疲れますが、
チャンクで分けるとこうなります:
- I was wondering if you could
- tell me
- how to get to
- the nearest train station
「意味ごと」に区切ることで、脳はスッと理解しやすくなるんです。
これはまさに、「処理しやすいサイズに分ける」ということ。
◆続けられる=伸びる
「少しずつ、かたまりで、脳にやさしい形で覚えていく」
このチャンク学習こそが、
英語を続けられるようにし、
結果的に話せるようになる力を育てる方法なのです。
そして、これは単なる理論ではありません。
mochantv英会話では、
実際にこの「チャンクで覚える英語スクリプト」を使って、
多くの学習者が「無理なく」「自然に」「続けられる」形で英語を学んでいます。
◆最後にひとこと
英語学習に近道はありません。
でも、“遠回りせずに済む道”はあります。
それが、「チャンクで学ぶ」「少しずつやる」「無理なく続ける」——この3つ。
あなたの脳にやさしい学び方を選べば、
ちゃんと英語は“自分の言葉”になっていきます。
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